「目的から手段」と「手段が目的」。困ったら道案内をしっかりつけよう!

Writer:Asai (20.11.30)

今回は、あしざわ(@ash_creator)さんがツイートしていた「目的から手段」と「手段が目的」について書いていきたいと思います。ツイートでは、イラストレーターを例に挙げられていますが、実は沢山のシーンで同じようなことが起きているんですよね。

なぜ、「○○」を勉強するのか

今回、このツイートを見て感じたことは、「わかる!!」っていう感想です。私自身も自分で勉強してからこの業界に入りましたが、ほぼほぼ独学で勉強してきました。「○○を実現したい!実現するためには、何が必要なのか??」この思考の繰り返しで今に至っています。

これって制作現場に入ると自然と身に付くスキルだと思うんですよね。一方で、未経験だと中々このスキルを身に付けるって難しいとも思います。
つまり、「Web制作会社で働きたいから、イラストレーターやWordPressを勉強しよう。そのためには操作方法を覚えないと」という思考です。制作会社にいる人間と制作会社に入りたい人間では、同じツールでも勉強目的が異なってくることがイメージしやすいと思います。(制作会社の場合は、クライアントの課題を解決するということですね。)

また、学校の英語も同じようなことが起きていると思います。本来は海外の人とのコミュニケーションで必要な英語も、実際はテストや受験で良い点を取るために勉強している。テストでは点が良くても、実際に話すことができないという本末転倒なことが現実に起きています。

同じようなことは、マーケティングの世界でも

このような例はマーケティングの世界でも多数起きています。例えば、コンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングでは、ターゲットユーザー(ペルソナ)にとって益となる情報を提供し、ファンを育成していく考え方です。つまり、ターゲットユーザーを意識して書く記事こそが有益なものと言えます。

逆に、コンテンツマーケティングという言葉のみで、ブログを始め、「とりあえずブログを書いていけばいいんでしょ」という視点で記事を書き続けても、ターゲットユーザーにとって益が無ければ、本来の目的を達成出来ません。まさに「目的から手段」と「手段が目的」の良い例です。

新しいことを行う時は、ナビゲーターが大切に

このように、「目的から手段」と「手段が目的」では、同じツールを扱っても大きな違いが生まれることが分かると思います。しかし、ここで気をつけなければいけないのは、「誰も手段が目的になりたくてなっているわけではない」ということです。
手段が目的になる場合は、「独学」というケースが多いと感じています。つまり、ナビゲーター(先導役)がいないので、道に迷っている状態なのです。

最初のイラストレーターの例で考えてみます。参考書を買って独自で勉強を始めたとして、操作方法は覚えられても、どんな○○を作るために使うのかということは習うことができません。一方で、スクールやオンライン授業では、課題や問題が出てくるので、その○○を実現したいということを自ら体験することができます。

このように、何かを達成したい場合、ナビゲーターを準備することで、「目的から手段」という思考を体験し、身に付けることができると考えています。

制作現場では、クライアントの要望が課題として存在しているため、自然と「目的から手段」という思考を体験できるわけです。

詰まったら、先駆者や専門家に相談をしたほうがベター

独学で勉強することはとても素晴らしいことで、大切なことだと思います。一方で、手段が目的にならないようにすることも大切です。

そのため、独学で勉強や施策を行い、詰まった際は世の中の先駆者や専門家に相談した方がベターであると考えています。その先駆者の多くは、「目的から手段」という思考が既に身についている人が大半です。なぜ詰まってしまうのか、どのような手法・施策が目的達成のために、有益なのか。このあたりを明確にしてくれると思います。もちろん、弊社でも相談を受け付けていますよ(笑)

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