Writer:Asai (20.09.11)

パンフレットのご相談をいただく際に、デザインを最初に求められることがあります。
パンフレットのデザインを行う前には、サムネイルやワイヤーフレームを制作するという工程があるため、この要望はかなり大変な要望です。ここでは、サムネイルやワイヤーフレームについてご説明します。
パンフレットの制作工程
パンフレットの制作工程は、下記のとおりです。
企画構成
原稿制作
素材収集
デザイン制作
印刷・加工
納品・運用
上記の図のように、デザインまでには企画構成、原稿制作、素材収集があります。
この企画構成の段階で作るモノが、サムネイル、ワイヤーフレームです。デザインはこのサムネイル、ワイヤーフレームを元に制作するモノなので、非常に重要な工程です。
サムネイル、ワイヤーフレームとは?
では、サムネイルやワイヤーフレームとはどんなモノなのか。簡単に説明すると次のとおりです。
サムネイル:パンフレット全体のストーリー、設計図をまとめたもの。○P目になにを掲載するのか。このコンテンツはどのように表現するのかを書いていきます。
ワイヤーフレーム:デザイン前の下書き。原稿を入れたり、写真配置位置などのレイアウトを検討します。
サムネイルやワイヤーフレームには上記の役割を担っています。つまり、サムネイルやワイヤーフレームは「パンフレット制作の下拵え」と言えます。
サムネイル、ワイヤーフレームを作らないと。。。
サムネイルやワイヤーフレームを作らずにデザインを行うということは、キャンパスの白地にいきなり絵の具で書き始めることと同じです。そのため、何度も修正が発生したり、作り直しが発生するため、余分に工数・費用が発生する場合があるので、注意してください。
それでも、デザインを見たい!という場合は。。。
この場合は、下記の方法を検討してください。
- ポートフォリオ(実績集)を見せてもらう
- 表紙のワイヤーフレームを用意し、それをベースにデザイン案を用意してもらう。
とくに表紙のみデザインが欲しいという場合は、制作会社との事前のヒアリングや自分が持っているイメージをしっかりと伝えることが大切です。
デザインは下拵えがしっかり出来て、初めて活きる!
特にパンフレットのデザインは全体を通してのデザインとなるので、サムネイルやワイヤーフレームの下拵えは非常に重要です。下拵えが不十分だと、せっかくのデザインスキルも100%発揮することが難しくなります。
依頼側からすると、デザインを早く見たいという気持ちは良くわかります。しかし、より良いパンフレットにするためにも、まずは、サムネイルやワイヤーフレームの制作に力を注いでいただきたいと思います。
コラム執筆中
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