Writer:Asai (20.11.18)
今回はリスティング広告のキーワード選定の考え方について書いてみようと思います。リスティング広告の肝の一つは「どのキーワードで広告を出稿するか」です。選定キーワードがずれているとそれだけ費用対効果は下がってしまいます。そのため、どのキーワードを選定するのかは非常に大事な要素です。
まず、出稿タイプを理解しよう!!
まず、キーワードの出稿タイプを知っておく必要があります。
Google広告
Google広告では、以下の4種類があります。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 絞り込み部分一致
- 部分一致
それぞれの特徴は下記のとおりです。
完全一致 | 登録キーワードと検索キーワードが完全に一致した場合に広告が表示される。語順が違っても表示される。 |
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フレーズ一致 | 登録キーワードと検索キーワードが同じ語順の場合、広告が表示される。キーワードの前後に別のキーワードが入っていても表示される。 |
絞り込み部分一致 | 登録キーワードが検索キーワードに含まれている場合に表示される。キーワードの間に別のキーワードが入っていても表示される。 |
部分一致 | 登録キーワードが検索キーワードに含まれている場合に広告が表示される。2つ設定した場合、どちらか片方が入っていても表示される。 |
Yahoo!広告
Yahoo!広告には、下記の3種類の出稿タイプがあります。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 部分一致
それぞれの特徴は下記のとおりです。
完全一致 | 登録キーワードと検索キーワードが完全に一致した場合、または類似パターンに該当した場合に表示される。類似パターンには、「語順が異なっていても意味が同じ語句・助詞(例:「の」「から」)や接続詞(例:「しかし」「それで」)など、検索の意図に影響しない「機能語」が入っていた場合・一部語句を省略した表現・類義語や言い換え・検索意図が同じ語句」が該当。 |
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フレーズ一致 | 検索キーワードの中に、登録キーワードと一致するフレーズが含まれていた場合、または類似パターンに該当した場合に表示される。類似パターンには、「誤字・表記揺れなどの表記違い・語順が異なっていても意味が同じ語句・助詞(「の」「から」)や接続詞(「しかし」「それで」)など、検索の意図に影響しない「機能語」が入っていた場合・一部語句を省略した表現・類義語や言い換え・検索意図が同じ語句」が該当します。 |
部分一致 | 登録キーワードの類義語や関連性のある検索キーワードに対しても、表示される。 |
このようにGoogleとYahoo!では同じ名称でも違いがあることがわかると思います。まずはこのマッチタイプを理解しておくことが大切です。
キーワードプランナーでキーワードを探してみよう!!
次にキーワードの選定を行います。よく利用するツールはGoogle広告のキーワードプランナーです。キーワードプランナーはGoogle広告にログイン後、「ツール > キーワードプランナー」で利用することができます。調査したいキーワードを入力することで、検索ボリュームや競合性、入札単価を知ることができます。ここで注意しなければいけないのは入札単価です。入札単価はあくまで目安ですので、上位表示するために表示するための金額ではないことを理解しておきましょう。
キーワードプランナーを利用することで、どのようなキーワードに人気が集まっているのかが把握することができます。
例えば、「カレンダー」というキーワードで検索すれば、複数のキーワードパターンも結果には表示されるので、非常に便利です。
関連キーワードとサジェストキーワードも活用しよう!!
キーワードプランナーだけでキーワードを選定するのは、まだまだ心許ないところがあります。次に調査するのは関連キーワードとサジェストキーワードです。関連キーワードは検索結果の下部に掲載されるキーワード、サジェストキーワードは検索窓に表示される候補キーワードです。ここで知ることが出来るのは、「ユーザーの検索傾向」です。現在ユーザーがどのようなことを調べているのか、どのような検索キーワードで調べているかを知ることで、キーワードの出稿タイプも検討することができます。
抽出したキーワードの疑似キーワードを見つけ出そう!!
抽出したキーワードだけで出稿する前に、もう一つ考えることがあります。それは、疑似キーワードを見つけることです。例えば、「ホームページ」というキーワードの疑似キーワードとしては、「Webサイト」があります。このように、違うキーワードでも同じキーワードだったりを探すことで、より効果的な広告出稿が可能になります。キーワードは違うが、同じサービスとして認識できますからね。
キーワード選定はトライアンドエラーが大切
リスティング広告で大切なのは、「数を打つ」ことです。キーワードプランナー、関連キーワード、サジェストで抽出したキーワードを出稿することで、実際のインプレッション(広告の表示数)やクリック率を調べることが出来ます。このリアルなデータを元に、どのキーワードに集中するべきか、辞めるべきか。もしくは別のキーワードを探すべきなのか。このように、キーワード選定はトライアンドエラーを行い、最適なキーワードを探す「宝探し」のようなものなのです。
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