グラフィックデザインとWebデザインの違い

それぞれの違いを紹介

媒体や色の違い

まず大きな違いとして、「媒体」と「色」の違いがあります。
まずは、媒体です。グラフィックデザインはパンフレットやポスター、看板などの紙媒体が主となります。一方で、WebデザインはWebサイトなどのWeb媒体が主となります。
そして、この媒体の違いが色の違いにも繋がってきます。グラフィックデザインはCMYK、WebデザインはRGBで制作をします。これは、それぞれの媒体に出力する方法が異なっているために色の違いも同時に生まれているのです。

サイズの有無

グラフィックデザインはパンフレットやポスターなどの表現できる範囲が決まっています。一方でWebデザインはスクロールをすれば、延々と繋げることができるため、サイズ制限が無いと言えます。また、Webデザインの特徴として、「可変」という点もあります。閲覧するデバイスによってデザインが変化する点はWebデザインの最大の特徴だと言えます。

アクションの有無

Webデザインの場合、ユーザーが利用する（ボタンをクリックする、お問い合わせフォームから送る）といったアクションがあります。これは、グラフィックデザインとの大きな違いです。ユーザーの利便性や導線を考慮すること(UI)がWebデザインには求められます。

閲覧者の違い

グラフィックデザインで制作するパンフレットやポスターなどは配布する場所やイベント、メインターゲット層など様々な条件を考慮して、最も効果があがるデザインを考慮して制作します。一方で、Webデザインは制作するサイトのコンバージョンからユーザー層を想定（ペルソナ）を検討して、Webサイトを制作します。大きな違いは、「配布する場所やイベント」などの場所や時間、などを考慮する必要がある点です。また、チラシなどのように「利用用途」もグラフィックデザインには考慮すべき点です。

出力環境の違い

グラフィックデザインの場合、紙などの媒体に出力して見るため「出来上がりは1つ」と言えます。一方で、Webデザインは閲覧する環境（Windowsやmac、ブラウザなど）によって違いが生まれます。このように、閲覧環境によって違いが生まれるのがWebデザインです。

触感の有無

紙に出力した印刷物は触ることができます。そのため、出力した紙の感触を感じることができるため、この感触もデザインの要素として考えることができます。しかし、Webデザインでは、触ることは出来ません。このような感触を意識したデザイン（エンボス加工やニス加工など）もグラフィックデザインでは行うことができます。

ストーリーとランディング

パンフレットなどは、多くの人が表紙から閲覧していくため、ストーリーを考慮して、構成を考えていくことが大切です。一方で、Webデザインの場合、ユーザー全てがトップから来るわけではないので、各ページでストーリーを完結させていく必要があります。このような構成の考え方もグラフィックデザインとWebデザインの違いです。

最後に

このように、グラフィックデザインとWebデザインでは色々な点で違いがあります。それぞれに特徴があるので、この辺りも理解して、デザインを制作していく必要があります。どちらが優れているという訳では決してありませんので、あしからず。

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