楽天の商品画像登録ガイドライン遵守必須化について

Writer:Asai (18.07.23)

2018年7月19日楽天RMS上に「商品画像登録ガイドラインの遵守必須化に伴う改定についてのご案内」が掲載されました。以前から言われていた楽天の見にくさを改善していくための施策として、注目していきたいと思います。

商品画像登録ガイドラインの遵守必須化

2018年7月19日楽天RMS上に以下のお知らせが掲載されました。

“楽天市場では、ユーザの皆様の購買体験向上を目的とし、2018年1月15日(月)より商品画像に関する「商品画像登録ガイドライン」を新設しております。
この度、本ガイドラインの遵守を必須化し、より一層ユーザの求める買い物のしやすいECモール作りを促進いたします。
なお、本ガイドラインは2018年10月より違反点数制度の対象となる予定です。お早めにご対応いただけますよう、よろしくお願いいたします。”

以前から商品画像登録ガイドラインは存在していましたが、10月から必須化されるとのこと。これにより楽天の商品一覧画面が大きく変化されることが予想できます。

禁止事項

  • テキスト要素占有率21%以上
  • 枠線の利用
  • 幾何学模様やデジタルパターン、目立たせる目的の奇抜な色の背景色の利用

目的はユーザーにとっての「商品のさがしにくさ」の解消

以前から各所から指摘されていた「商品の探しにくさ」。ついにこの部分にメスが入ることになります。以下の画像を見てもらえれば分かりますが、Amazonと比較すると、両者の一覧画面は全く異なります。

「日傘」と検索した結果

Amazon
楽天

上記の画像を見ていただくと、Amazonはシンプルですが、楽天はごちゃごちゃした印象を受けると思います(楽天も以前と比べるとかなり改善されていますが)。これは、楽天側の商品画像には説明文が多数入っていることに原因があると思います。説明文が入ることにより、小さい画像の中に情報が多くなりすぎ、煩雑な印象を与えてしまいます。この商品画像は各店舗で登録しているため、今回のガイドラインの遵守必須化に繋がっていると思います。

楽天の今回の改正は本当に正しいのか?

しかし、ここで一つ考えたいことがあります。それは、楽天とAmazonには大きな違いがあるということです。その違いとは以下の点です。

  • 楽天は女性、Amazonは男性のユーザーが多い。(参照:https://netshop.impress.co.jp/node/4284)
  • 楽天には楽天ポイントやプレミアム、学割などの独自のシステムがある。

上記のことから今後の楽天の課題は、

  • 楽天ポイントやプレミアム、学割などの独自のシステムをどのように表示するのか。

だと考えています。
つまり、これまで各店舗が商品画像で説明していた部分をどのようにフォローしていくかということです。アイコンだらけになったり、表記が増えてしまっては今回のガイドライン改正の目的というものが達成できないのではという気もします。

現段階での対応方法

今回の改正により、2018年10月よりガイドラインを守らないと違反点数制度の対象となると書かれています。これにより検索結果などに影響が出ると考えられますが、どれほどの影響が出るかは明記されていません。
ガイドラインは運営元からの発信ですので、これを守らずにペナルティを受けてしまうと、売上にも影響が出ます。実施までに随時再登録を行っていくことをオススメします。
また、ガイドラインに適合していない商品画像があった場合、店舗様毎に対象商品画像を一覧で送られる「ガイドライン非適合画像通知レポート」も発生する予定もあるようです。

今後の予想される展開

商品登録画像のガイドラインが改正されることにより、写真の影響が大きく出てくると思います。カメラマンやしっかりとした撮影を行っているところは、今までよりも受注が増える可能性がありますが、そうでない場合は、カメラマンやデザイン会社などの専門家にお願いすることも考慮したほうが良いと思われます。

販売説明文はどうなるか?

もう一つ楽天でよく言われることは「ページの長さ」です。楽天の商品ページはLPとして用意されている店舗が多いので、ページが長いところが多いです。この長さが嫌だというユーザーがいることも事実です。今後、販売説明文にも何かしらのルール改正が加えられるのか。注目したいと思います。

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